よその「秋」を訪ねてみたい

 仕事と死闘を繰り広げているうちにハロウィンが去った。ニュースは横目に見ていたが、実感したのは各種店舗の店頭である。年賀状! グリーティングカード! カードから流れる、何ビットかわからないチープな音色の「ジングルベル」をBGMに、まだ変えきれていない売り場をメンテする姿もちらほら見かけた。

 何と気の早い、と思われるかもしれないが、彼らも商売である。個人的には手帳やカードの売り出しがこの季節のイベント、といった心持ちで、年末の空気は門松が立ち始める街角に感じるようになった。

 なぜハロウィンは定着したのか、分析して真似すれば新たに11月のイベントを作れる気がするが、雑貨店の人たちは大変かもしれない。そもそもハロウィン的なもの自体が都市部だけの騒乱で、それぞれの地域で季節を感じる行事もあるだろう。そういう場所を探して旅するのも楽しいかもしれない。収穫期で美味しい季節でもある。

 いつの間にか半袖も着なくなった。秋がきた。

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 9時半を過ぎても仕事終わらず。昼もおやつどきも越え結局17時頃に退勤。担当者が会議で離席、不備があった箇所はチーフが対応しておいてくれるとのこと。1日での残業時間は今年ワースト2だと思われる。

 解放後、ラッシュに揉まれる気力はなく帰宅せず大規模雑貨店を巡回。手帳とその他諸々の調達。四萬氏にオワタ連絡、土曜におでん会の承諾を得る。途中、恒例の回らないけど回らない寿司で仕事終わりの豪遊。呼び出されたけどシステムがわからない外国人観光客2組にHey!して徳を積む。寿司を食べながら迷っていた映画(というか映画館?)をついに予約。

 雑貨店では手帳本体とシールや日付印を探しつつ仕事で使えるペンがないか新製品チェック。これは! というペンに出会い購入。巡回ルート最後の店舗で閉店間際にレジを通してもらい帰宅。働かない頭で日記更新、ペンの試用。予感した通りこちらの要求に完璧に応える製品仕様でガッツポーズ。日付が変わる頃就寝。